ブログ:いい家とは②漆喰

みなさまこんにちは。
今回は『漆喰』について少しお話を・・

もともと日本の住宅や建物の壁には土や漆喰が塗られていました。しっくいを代表とするは壁は湿式工法と呼ばれ、現場での調合など手間と時間がかかります。
戦後20年ほど経過した1960年代、石膏ボード等を下地に糊で壁紙を張っていく乾式工法が普及していきました。手間がかかり工期も長くなる湿式より、施工が容易であり価格が安いことも受け入れられ、現在も主流となっています。

確かに、乾式のビニールクロスなどは、施工者にとってもお施主様にとってもメリットのある建材かもしれません。けれども私たちは、できるだけ「漆喰」の使用をおすすめしております。
漆喰は城郭や倉など古くから用いられていることからもわかるように、非常に耐火性・耐久性に優れた素材です。アルカリ性が強いため、殺菌作用と化学物質の吸収、ホルムアルデヒドの分解、また空気中のCO2を吸収しながら結合し、大理石と同様に100年以上の耐久性と住む人の健康を守る清潔な空間をつくります。

漆喰はボロボロ粉が落ちるんじゃないの?はい、落ちることがあります。始めの頃は水分を含んでいますが、だんだんと硬化して落ち着いていきます。経年とともにひび割れも出てくることがあります。自然そのものだからです。
けれどもなにより、歴史を重ねるのにふさわしい重厚感と豪華さが漆喰に限らず自然素材にはあります。
年を経るごとに味わい深く優しく変化する、経年美を楽しんでいただきたいと思います(^^)


『 美しい暮らしをデザインする 』
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